1. 背景と寄贈の経緯

2021年2月に鹿島市役所(地域包括センタ-)と社会福祉協議会の方から相談を受けて、身寄りのない方(以下、Nさま)からのご資産をお預かりしました。

相談を受けた当初から法人内や専門家とも議論を重ねながら検討していました。

また、Nさまと病院などで数回のお話しをさせていただいたなかでは、「地域に迷惑をかけたくない。」「地域にお世話になったので恩返しをしたい。」などのご相談や内容について確認させていただきました。

Nさまが一番心配なのは、ご自身がいなくなったあとのご自宅のことを大変気にかけていらっしゃいました。

それから、Nさまの想いを叶えるためにはどうしたらよいかを専門家や関係者の方々、そして、地域のNPOの皆さまに何回も相談していました。

ただ、現状は建物自体の年数もかなり古いことや入院などされてからかなり時間もたっていることから建物の状態があまりよくないこともあり建物を崩さないとご近所に迷惑がかかる可能性が高いとのこともあり今後の動向を決めかねていました。

2.遺贈実施と地域活用への転換

そのようななかで、突然、Nさまがお亡くなりになり、ご葬儀などを終えて、地域のNPOの方々にも改めて相談しました。

そこで、災害対応や防災等の支援をしている鹿島市内のCSOの方々が毎年のようにおきてしまう災害の対策として防災拠点に加えて平時での地域のコミュニティの拠点にできるのではないかというご提案を受けて、お家の片付けをはじめ空き家の改修等を一緒にしていただきました。

ゴミ出しや片付けや建物内外の改修など大変な作業を数ヶ月していただき、その結果、6月25日に無事に開所式を迎えることができました。

3.多目的スペースとしての現在

今ではNさまの想いを地域でかなえてくれる方々(ボランティアDIWAさん・かしま防災サポーターズクラブさん)と一緒に、地域の為の防災の拠点が鹿島市内にできて、今では月に一回、地域福祉食堂をCSOと鹿島市社会福祉協議会の皆さんと一緒に開催していただいています。

2022年6月25日 鹿島市にて、佐賀未来創造基金 with ボランティアDIWA 災害支援サテライトスペース「傍楽庵」の開所式を行い、その際の記事が佐賀新聞に掲載されました。

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