「生前整理」という言葉を聞くと、「まだ自分には早い」「縁起でもない」と感じる方も少なくありません。

しかし、近年では 50代・60代のうちから少しずつ始める 方が増えています。

生前整理は「死後の準備」ではなく、むしろ これからを安心して、より豊かに生きるための整理 なのです。

生前整理とは?

生前整理とは、自分が元気なうちに身の回りのモノや財産、気持ちを整理しておくこと を指します。

大きく分けると、次の3つの整理が含まれます。

モノの整理

衣類や家具、思い出の品などを見直し、本当に必要なものを残す。

財産の整理

預貯金や不動産、保険などを把握し、リスト化しておく。

心の整理

家族や大切な人への想いを言葉に残す。エンディングノートや遺言書の準備も含まれます。

なぜ今から始めるべきなのか

1. 家族への負担を減らせる

もし突然のことがあった場合、残された家族は葬儀や相続手続きだけでなく、膨大な荷物の整理に追われます。

事前に整理しておくことで、「遺された人の心身の負担を軽くする」 ことができます。

2. 自分自身がすっきり生きられる

モノや財産を見直すことで、

「自分にとって本当に大切なもの」
「これからの人生でやりたいこと」

がはっきりします。生前整理は これからの人生設計を見直すきっかけ になります。

3. 思いを確実に伝えられる

「もしもの時に財産をどう分けたいか」
「大切な場所に寄付したい」

といった気持ちも、生前整理の一環として準備できます。
これは後々のトラブル防止や、社会への貢献(遺贈寄付) につながる場合もあります。

実際に始めるには?

まずは 身近なモノの整理 から。

アルバムや思い出の品は「残したい/処分する」で分けるだけでも第一歩。

預貯金や保険、不動産は 一覧表をつくる。どこに何があるかを書き出すだけでも安心です。

気持ちを残すには、エンディングノート を活用するのも良い方法です。

まとめ

生前整理は、「人生を前向きに生きるための整理」 です。

「まだ早い」と思う今こそ、少しずつ取り組むことが、ご自身の安心と、ご家族の安心、そして未来への社会貢献につながります。

次回は、「思い出の品の整理―捨てるのではなく未来に託す方法」 を取り上げます。

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